6月 食肉鶏卵をめぐる情勢
- Y Sakuyama
- 6月20日
- 読了時間: 6分
晴天が続き、空梅雨の気配。日差しも強く、移動すにも暑さで汗ばむ季節です。経済は日経225が38,452円で推移し為替はドル円で147.25円で現在推移しております。今年も約半年が経過したと考えると、時の流れは早いものです。
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食肉鶏卵をめぐる情勢
和牛肉の需給動向について解説する資料を作成しています。
情報提供:農林水産省公表
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肉用和牛素牛情報
令和7年5月の情勢
5月は、下記の要因により全国的に持ち合いの相場展開となりました。ア.来年末の枝肉出荷に向けた手当が終了したことイ.昨年対比で上場頭数が減少しており、回転導入に対しても引き合いが強まったこと ※5月市場開催数…43市場(前月±0市場)
令和7年6月の需給および価格動向
供給
素牛上場予定頭数は、前年同月比94.6%と予想されます。
需要および価格
6月は上場頭数の減少が予想されていますが、来年末の枝肉出荷手当が終わり、枝肉の不需要期に入ることから弱気配の相場展開が予想されます。
(表-1)令和7年6月入場予定頭数
産地・市場名 | 入場予定頭数(A) | 前年同期取引頭数(B) |
北海道(南北海道) | 2,192 | 1,961 |
岩手(中央) | 1,080 | 557 |
栃木(矢板) | 833 | 764 |
兵庫(淡路) | 322 | 321 |
島根(中央) | 263 | 301 |
岡山(総合) | 273 | 282 |
広島(三次) | 0 | 0 |
長崎(平戸口) | 571 | 526 |
大分(玖珠) | 428 | 415 |
宮崎県下 | 3,602 | 4,107 |
鹿児島県下 | 4,045 | 5,151 |
合計 | 13,609 | 14,385 |
肉用乳牛素牛情報
令和7年5月の素牛をめぐる情勢
乳牛去勢枝肉相場は、輸入牛代替による需要があるものの、数量が限定的なためもちあいの相場展開となりました。
(全国枝肉市場 乳雄去勢 前月差:B2=+5円/kg、C2=▲31円/kg、加重平均:B2=1,225円/kg、C2=1,237円/kg)
<参考>東京・大阪市場乳雄去勢 加重平均:B2=1,207円/kg、C2=1,201円/kg
※日本食肉市場卸売協会より(5月25日時点)
全国主要家畜市場における乳牛去勢素牛の取引について、北海道では上場頭数が増えたことで、弱含みの相場展開となりましたが、全体の頭数は減少傾向にあります。
(全国平均価格:211千円/頭、前月差:▲248円/頭)
<参考>北海道乳雄素牛平均205,336円/頭(前月差▲5,940円)、都府県乳雄素牛平均290,243円/頭(前月差+168,693円)
北海道主要7市場における乳雄初生牛の取引について、道内全体の資源不足と、来年末の出荷にむけた手当が最盛期となり上げの相場展開となりました。
(取引平均価格86,335円/頭、前月差:+11,183円/頭、前年差:+16,327円/頭)
令和7年6月の需給および価格
肥育経営を取り巻く環境は厳しい情勢であるものの、乳雄初生牛価格が資源不足から6月も高値で推移することが予測され、乳雄資源確保の必要性から、取引基準価格を30円上げとしました。
〈情報発信元:JACC NETより〉
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相場情報 速報値
東京食肉市、大阪市食肉市場の発表する牛枝肉相場情報を掲載しています。
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【解説】コメ価格高騰の陰で「飼料用米」は減産の見込み 畜産農家への影響は 岡山
今回の解説は「コメの生産」についてです。国が公表した2025年の水田の作付け意向調査によると、主食用のコメは40万t増産し、過去5年間で最大の生産量となる見込みです。
一方、畜産に使う飼料用のコメや稲の生産は減る見込みで、岡山県でも、飼料用などのコメから主食用に転換する農家が相次いでいます。
■農家「飼料用米作っても何にもメリットがない」
総社市で40年以上コメを生産している専業農家、光畑豊さん。2024年までは約13haの農地のうち4割ほどに当たる5.5haで、畜産でエサとして使う飼料用のコメを生産していました。しかし、2025年は全て主食用のコメに切り換えます。
(コメ農家/光畑豊さん)
「理由はもう、何にもメリットがない。飼料用米作っても。(主食用の)コメが高くなったし、補助金はだんだん下がってくるし」
国は牛・豚・ニワトリなど家畜の餌となる飼料用米の作付けする際、農家に補助金を出しています。
そのため、飼料用米は販売単価は安いものの、補助金を含めると農家には一定の手取りがありました。しかし、頼みの綱の補助金が年々引き下げられています。
024年度、作付面積10aあたり7.5万円だった補助金の標準単価は、2025年度7万円に、さらに2026年度は6.5万円になります。
一方で、主食用のコメは買い取り価格が高騰しています。
JA晴れの国岡山によりますと、総社市では2024年、光畑さんを含む17戸の大規模農家が約86haで飼料用のコメを生産していました。2025年はほとんどの農家が飼料用米の生産をやめて、主食用のコメに転換する見込みです。
(コメ農家/光畑豊さん)
「その時その時で臨機応変に、どれがいいか比べて。こっちも生活がかかっとる。飼料用米がいる人には気の毒だけどな……」
(JA全農おかやま/宰務研吾 農産課長)
「数がどうしても確保できないというところがありますので、影響がもう……大きな影響があると思います」
岡山県で生産される飼料用米の半分ほどを扱っているJA全農おかやまは、飼料会社に販売する分の調達が課題だとしています。
2025年4月末時点で国がまとめた全国の水田の作付け意向調査によると、岡山県の2025年の主食用のコメは増産に。一方、飼料用のコメは大幅な減産の見込みです。
そして、もう一つ。同じく水田で作られ、牛のエサになる飼料用の稲に「WCS」があります。酪農家はWCSも減産になるのではないかと懸念しています。
■酪農家「自助努力はもう限界」
岡山県勝央町の檜尾牧場では、乳牛約110頭を飼育しています。毎日1頭にアメリカから輸入した牧草を8kg、岡山県産のWCSを6kg与えています。
岡山県の畜産関係者らは輸入牧草に頼らず県内で餌を調達できる環境を作ろうという取り組み、県産のWCSの生産量は近年、右肩上がりでした。
【情報元:ヤフーニュースより】
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気になるニュース
綿半HD、長野県筑北村で次世代養豚施設 餌やり・掃除も自動
綿半ホールディングス(HD)は28日、傘下で養豚事業を手掛ける綿半ファーム(長野県千曲市)が同県筑北村で建設していた次世代型の養豚施設が完成したと発表した。約1万平方メートルの敷地に豚舎や飼料タンク、浄化水槽などを新設した。最大2700匹の飼育が可能という。綿半HDは3年後をめどに傘下のスーパーなどで販売する国産豚肉を自社でまかなえる年間6000匹の出荷を目指している。
新豚舎の特徴はスマート農業技術などによる緻密な飼育環境の管理だ。遠隔で豚舎の温度や湿度、換気を管理し、カメラを使って豚の健康状態を見守る。給餌や給水は自動で清掃も洗浄ロボットが担い、出荷時に豚を自動選別する機械も設置した。人が極力、豚舎に入らないようにして細菌などの持ち込みリスクを抑える。
綿半HDは2022年に子会社の綿半パートナーズ(長野県飯田市)を通じて養豚事業を手掛ける中村ファーム(現綿半ファーム)の全株式を取得し、養豚事業に参入した。さらに24年には養豚農家の業務デジタル化を手掛けるEco-Pork(エコポーク、東京・千代田)とも資本業務提携し、今回の新豚舎の省人化を進めてきた。〈情報提供元:日本経済新聞より〉
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