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  • 執筆者の写真Y Sakuyama

2月食肉の需給動向

朝は冬の寒波が応えるのこの頃でございます。暦の上では「立春」という春めいた節日が設けられておりますが、寒さの上、朝起きるのがつらい…体感は真冬の最中と感じてしまいます。それでは2月の食肉の需給動向から見て参ります。

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食肉の需給動向



食肉の需給動向には、食肉の需給及び枝肉卸売価格等の図表を掲載しております。


以前に掲載しておりました需給動向等の情報については下記リンクをご参照ください。





情報発信元:農畜産業振興機構 畜産振興部 ***************************************************************

〈令和6年2月の需給展望 豚肉〉

物流要因なければ490~510円程度で推移か、末端需要はスソ物中心、後半の販促で中部位の動きに期待


2024年1月の豚枝肉相場は前年に比べて出荷頭数が多かったこともあり、関東3市場では月間通して450~470円(上物・税抜き、以下同)の範囲で推移するなど、ここ数年では稀にみる安定した相場展開となった。

関東に比べて大阪市場は若干の上げ下げがみられたが、こちらも前年に比べると安定推移となった。ただ、末端消費も絶好調というわけではなく、3連休明け以降の荷動きは中部位を中心に一服していた。

東京の場合、1月の平均気温は7.1℃(前年5.7℃)と暖かい日が多く、正月休み明け以降の節約意識の高まりも相まって、鍋物需要が振るわなかったようだ。ただ、相場が安定していることから、1月後半になって再び末端需要が戻り、バラ、カタロースの荷動きがやや持ち直した。

2月の肉豚出荷頭数は前年より1%多いと予想され、前年のような寒波による出荷への影響がなければ、安定した相場推移が予想される。決算期を控えて量販店の販促が入る可能性もあるが、基本は不需要期で上げ要因は少なく、月間平均では490~510円程度とみられる。


〈供給見通し〉

農水省の肉豚出荷予測によると、2月は前年同月比1%増の131.9万頭と見込まれている。うるう年だが、曜日回りの関係で稼働日は前年と同じ19日間となり、1日当たりの出荷頭数は6.9万頭強で前年よりも2千頭多い見込みだ。例年この時期は寒波による出荷への影響が懸念されるが、前年のような大寒波による増体不良や大雪による出荷遅れが生じる可能性は少ないとみられる。むしろ暖冬の影響で枝肉重量が大きいと指摘されている。気象庁の季節予報も向こう1カ月は全国的に平年より暖かい日が多いとしており、今後も順調な出荷が見込まれる。

これに対して2月の輸入は、農畜産業振興機構の豚肉需給予測によると、チルドが前年同月比3.3%増の3.2万t、フローズンが同3.6%減の3.9万tと見込まれている。チルドは前年がカナダの入船遅れの影響で少なかった反動で前年増となっているが、前月比では1月の輸入予測(3.2万t)とほぼ同水準とみている。


〈需要見通し〉

2月は需要の端境期となるため、量販店の棚で売れるのは豚小間やミンチが中心となる。このため、現状で荷動きが堅調なのは国産のウデ・モモとなっている。流通各社にヒアリングしたところ、年明け以降、スープ類を含め鍋物商材の売行きが低下しているようで、スライス関係もバラなどグラム単価の高い商品の動きが弱いという。また、輸入チルドも供給が不安定だったため、末端の取扱いが国産にシフトしており、ロイン中心に一服感が出ている。

2月は流通各社の決算セール・大売出しが行われる。豚肉の場合、販売構成比の高い小間切れや切落とし関係が売り場の中心となるが、各社、利益を確保するためにロースやヒレ、バラなどの品揃えも増やすとみられ、今後、スポットや追加の発注が入ることを期待する声も多い。

また、国産凍結物はスソ物の引合いは依然として強いものの、それ以外のパーツは落ち着いており、これまで引合いが非常に強かった大貫正肉や小肉関係もここ数日間は一服感がみられる。昨年の猛暑の影響で春先の出荷減の懸念もあるなか、中間流通からすれば現在の豚価水準ならば何とかバラシでの販売が利くため、各社、在庫状況を見ながら、一部パーツを凍結に回す動きが続きそうだ。


〈相場見通し〉

2月は3連休が2週続くため、「安いうちに」と、問屋筋の枝肉の手当ても早めに動くとみられる。実際に東京市場では、1日は上物・税抜きで481円だったが、2日は506円と前市から25円上昇した。今後も末端の販促による発注など、何らかのきっかけによって500円を超えてくる日も多いとみられる。前述の通り、大寒波の到来など豚価高騰につながる要因は考え難いものの、希望的観測も含めて2月の平均相場は490~510円程度とみたい。

〈畜産日報2024年2月5日付〉


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【令和6年2月の需給展望 牛肉】

需要低迷期で好転材料少なく相場は弱もちあいの予想、和牛・国産牛ともにスソ物は堅調、高価格部位厳しく


年末年始の牛肉市場は、新型コロナウイルス感染症の5類移行によって、焼肉をはじめ外食業界は前年実績を上回る売上げとなるなど、外食需要の回復がみられた。しかし、小売関係が振るわず、カニ、イクラなど水産品へのシフトや、暖冬の影響で鍋物需要が伸び悩んだ。このため、1月の枝肉相場(東京市場)は、補充買いなどで前半までは概ね横ばいで推移し、後半は出回りが少ない和牛の下位等級を除いて緩んだものの、月間平均では和牛、交雑ともに前年価格をやや上回った。

2月は2つの3連休と、うるう年の関係で「肉の日」が2回あるほか、流通企業の決算セールも展開される。しかし、節約志向の強まりから単価の高い牛肉にとって、これらイベントがどこまでプラスになるか不透明だ。部位については、切り落としや煮込み用のスソ物は堅調だが、暖冬の影響で引続き鍋物需要が弱く、スライス商品の需要は苦戦を強いられそうだ。このため、2月の枝肉市況(東京市場)も全体的に弱保合となり、和牛去勢A5で2,550円前後、交雑去勢B3で1,500円前後とみられる。


〈供給見通し〉

農畜産業振興機構の牛肉需給予測によると、2月の出荷頭数は前年同月比2%増の8万5,000頭で、このうち和牛は同6%増の3万8,100頭、交雑種が同6%増の2万700頭、乳用種が同5%減の2万4,900頭としている。乳用種のうち去勢について、家畜改良センターの牛個体識別情報から予測すると、2月は同7%減の1万頭とみられる。また、和牛は春先需要に向けて出荷控えの動きが強まる可能性が高い。

一方、機構の需給予測によると、2月の牛肉の輸入量は、チルドが前年同月比2%増の1万3,500t、フローズンが同16%減の2万800tと予想している。豪州農水林業省によると、豪州産チルドの1月の日本向け船積み数量は34%増の6,605tに上っているが、現地の港湾労働争議による入船遅れと工場のクリスマス休暇の影響で、ここにきて在庫がタイトになっている。


〈需要見通し〉

1月下旬から2月上旬は一年で最も寒い時期だが、全国的に暖冬の影響で鍋物需要が伸び悩んでいる。複数の流通企業にヒアリングしたところ、1月の精肉部門の売上げは前年割れとなったところが多く、牛肉の場合、スライス関係の動きが不振だったという。ただ、鍋商材が苦戦する半面、ステーキや焼肉関係は比較的よく動いたという企業もある。

気象庁の季節予報によると、2月は全国的に平年よりも高い気温が見込まれているため、スライス需要は厳しいと予想される。今後、流通企業では決算セールが行われるが、牛肉の場合、牛小間や切り落とし、煮込み用が品揃えの中心と予想される。このため、和牛・国産ともにウデ・モモ、スネのスソ物中心の動きとなり、ロインやカタロースの高級部位の動きは苦戦を強いられそうだ。また、輸入牛もコスト高で販促を打ち難いとされ、利益を取るため末端からの引合いは交雑の下位等級やホルスにシフトする可能性もある。


〈価格見通し〉

1月後半の枝肉相場は、補充買いが一巡したことと不需要期入りで下げ基調となり、和牛去勢A5の場合、上旬の2,600円台から、下旬には2,500円台にまで値下がりした。2月は需要とともに相場も低迷するため、基本は和牛の高級物を中心に弱含むとみられる。出荷頭数の少ないホルスは輸入牛との兼ね合いで引合いが強まる可能性もあるが、交雑種の下位等級も安値にあるため、枝肉・パーツ相場を押し上げるかは微妙なところといえる。このため、月間平均相場は、和去A5で2,550円前後、同A4が2,200円前後、同A3が2,000円前後、交雑去勢B3が1,500円前後、B2は1,300円前後、乳去B2(搬入)が880円程度と予想される。

〈畜産日報2024年2月8日付〉

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10日からの春節を前に、坂本農水大臣は日本ではまだ感染が確認されていないアフリカ豚熱について改めて危機感を示し、対策の強化を明らかにしました。 【動画】「アフリカ豚熱の侵入リスク高い」 春節前に農水大臣が危機感 アフリカ豚熱は、アジアでも徐々に感染が拡大していて、今年1月には、日本に近い韓国の釜山で感染が確認されています。 有効性が認められたワクチンがないこともあり、坂本農水大臣は、観光客の増加が見込まれる春節を前に、「ひとたびウイルスが侵入すれば、畜産業が大打撃を受ける」と改めて危機感を示しました。 国内への侵入を防ぐため水際検疫を徹底的に強化し、畜産物や人に付着したウイルスの持ち込みを全力で阻止すると強調しました。万が一発生した場合も想定し、拡大を防ぐための体制作りや準備も進めているとしています。(ヤフーニュース内 テレ朝NEWSより)


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気になるニュース


トヨタTDとソフトバンク、AI活用で畜産DXを推進し牛肥育最適化へ


トヨタTDとソフトバンクが共同で畜産DXプロジェクトを推進し、AIとセンサー技術を用いた牛の飼育プロセス最適化の技術検証を実施、生産性向上と環境負荷低減を目指します。


このAIニュースのポイント


  • トヨタテクニカルディベロップメントがAIとセンサー技術を用いて牛の成長をリアルタイムで監視

  • 効率的な給餌と出荷タイミングの最適化により、畜産農家の生産性と経営効率が顕著に向上

  • 畜産DXによる食料自給率の向上と温室効果ガス排出量の削減が実現、持続可能な畜産業への貢献

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社とソフトバンク株式会社は、畜産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速するための共同開発契約を締結し、牛の給餌量と出荷時期の最適化を目指す技術検証を実施しています。


このプロジェクトでは、カメラや環境センサ(温度、湿度、照度)により、肥育牛の摂食の様子や牛の全体像などのデータを取得し、AIの活用による牛の個体認識や摂食状況把握、体重推定を行い牛の成長の「見える化」を図ります。

現在、愛媛県西予市の株式会社ゆうぼくと宮崎県高原町の江田畜産株式会社の2拠点で技術検証を実施しており、AI活用による給餌方法の改善と出荷タイミングの最適化が期待されています。


今回の取り組みは、食料自給率の低い日本において、畜産物の安定供給と環境負荷の低減を目指す重要な試みであり、畜産業界における新たな価値創出と持続可能な生産体系の構築に貢献することが期待されます。また、この技術が広く普及することにより、畜産生産性の向上に伴う食料安全保障の向上と、肥育期間の短縮による温室効果ガス排出量の削減にも大きく寄与します。出典:PR TIMES


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