年の瀬が迫る霜月になりますと、関東では酉の市が行われ江戸時代から今日に至るまで、縁起物(豊作や商売繁盛祈願)の熊手を買う為、大きなお祭りが行われます。有名なところで浅草の鷲神社。今年は一の酉……11月5日(火) 癸酉(みずのととり)・二の酉……11月17日(日) 乙酉(きのととり)・三の酉……11月29日(金) 丁酉(ひのととり)と三回行われます。昼頃から縁日も立ち並び夜は11時頃迄大賑わいです。三回行われる年は来年火事が多くなるとか…。まずは来年の縁起を祈願し、訪れてみるのはいかがでしょうか。
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食肉鶏卵をめぐる情勢
情報提供:農林水産省公表
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横浜の住宅街の養豚場、臭い対策の最適化の実証実験…カメラやセンサー18台で24時間測定
「都市型畜産」の課題である臭気対策などを進めるため、NTT東日本神奈川事業部(横浜市中区)は養豚会社(同市泉区)と協力し、豚舎内の環境の最適化を検証する実験を行っている。将来的な臭気対策製品の開発や、豚の健康管理を数値化することなどを目指している。
農林水産省畜産振興課によると、2020年の畜産経営による苦情のうち、約52%が悪臭関連だった。豚舎と近隣民家の距離が比較的近い都市型畜産は、臭気対策が特に重要な問題になっているという。
周辺に住宅が立ち並ぶ養豚会社での実証実験は、6月から11月末までの予定で行われている。約600平方メートルの豚舎には豚約600匹が飼育されており、豚舎内にカメラやセンサー計18台を設置し、温湿度やアンモニア臭気濃度、豚の体格・体温の変化などを24時間測定している。
実証実験は臭気対策だけでなく、家畜を快適な環境下で飼育する「アニマルウェルフェア」の実現も目的としている。豚のふん尿や汗で上昇するアンモニア臭気は、豚の目や皮膚に損傷を与えるほか、二酸化炭素濃度が上昇すると豚の食欲が低下するという。数値を基に対策を取ることで、豚にとって快適な環境作りにつなげていく。
養豚会社の担当者は「豚舎内の空気の流れなど、臭気対策に有効な数値を取りたい」と話し、NTTの担当者は「将来的には個人の養豚場経営者が手軽な値段で購入できる製品を作り、地域に貢献したい」と意気込んでいる。〈読売新聞オンラインより〉
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食肉情勢(令和6年11月)
牛肉
供給
(1)国産
9月の成牛と畜頭数は、90.1千頭(前年比100.3%)と前年並みとなった。内訳を見ると、和牛:43.8千頭(前年比108.5%)、交雑牛:20.2千頭(同94.7%)、乳牛去勢:10.5千頭(同98.4%)となった。 10月の成牛と畜頭数は、速報値(10月31日まで集計)で97.9千頭(前年比102.0%)と前年を上回る見込みとなった。 (独)農畜産業振興機構の需給予測(10月29日公表)によると、10月は和牛及び乳用種の減少が見込まれるが、交雑種の増加が見込まれることから前年を上回ると予測し、11月は、交雑種の増加が見込まれるものの、和牛、乳用種の減少が見込まれることから、前年並みと予測する。(10月 97.9千頭(前年比101.4%)、11月 108.7千頭(同99.4%))そのため、3か月平均(9月~11月)では、出荷頭数98.3千頭(前年比99.5%)、生産量31.3千トン(同100.3%)と前年並みの予測となっている。
(2)輸入
9月の輸入通関実績は、全体で38.2千トンと前年を上回った(前年比103.1%、前月比78.1%)。内訳ではチルド:15.4千トン(前年比100.4%、前月比96.3%)、フローズン:22.8千トン(前年比104.9%、前月比69.2%)となった。輸入相手国別では、チルドは豪州、カナダ、メキシコが増加し、フローズンは、豪州、米国が増加した。(参考:形態別相手国別輸入数量)チルド:豪州8.2千トン(前年比110.0%)、米国5.8千トン(同87.7%)、ニュージーランド0.6千トン(同95.9%)、カナダ0.5千トン(同125.8%)、メキシコ0.2千トン(同150.7%)フローズン:豪州9.7千トン(前年比102.5%)、米国7.6千トン(同134.9%)、カナダ1.8千トン(同67.3%)、ニュージーランド1.6千トン(同87.7%)、メキシコ1.0千トン(同70.9%) (独)農畜産業振興機構の需給予測によると、チルドは、10月は輸入量のほとんどを占める米国産や豪州産の輸入量減少が見込まれること等から下回ると予測し、11月は米国産の輸入量減少が見込まれるものの、前年同月が少なかったことから、上回ると予測する。フローズンは、10月は現地相場高の影響により、米国産輸入量の減少が見込まれること等から、下回ると予測し、11月は輸入品在庫量が多かったことにより、前年同月の輸入量が少なかったため、上回ると予測している。3か月平均では、チルドは下回り、フローズンは上回ると見込んでいる。令和6年10月 合計:37.9千トン(前年比94.0%)、チルド:14.9千トン(同88.9%)、フローズン:23.0千トン(同97.7%)令和6年11月 合計:37.1千トン(前年比111.0%)、チルド:14.5千トン(同100.4%)、フローズン:22.6千トン(同119.3%)直近3か月(9月~11月)平均 合計:37.8千トン(前年比102.5%)、チルド:14.8千トン(同95.2%)、フローズン:23.1千トン(同107.9%)
需要
(1)家計
総務省発表の9月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は481g(前年比103.4%)、支出金額が1,644円(同107.0%)となり、購入量、支出金額は、ともに前年同月を上回った。
(2)小売
日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の9月の販売統計速報によると、畜産部門の売上高は1,174.7億円(前年比102.7%、既存店ベース101.3%)と前年を上回った。9月は、全般的に相場高が継続しており、特に輸入肉の高騰による影響があった店舗が多い。牛肉は三連休が1回多い影響か銘柄牛が前年を超過した店舗がみられた。豚肉は相場がやや落ち着き回復傾向。比較的値ごろ感のある鶏肉への需要シフトは続いており、ひき肉や小間切れなどの低価格商品の動きは良かった。鍋関連は気温が高く、動きが悪かった。加工品は全般的に高値傾向にあり苦戦が続いている。
日本チェーンストア協会が公表した9月販売概況によると、畜産品の売上は822.6億円(店舗調整後で前年比102.7%)となり、前年を上回った。豚肉、鶏肉の動きは良かったが、牛肉の動きは鈍かった。鶏卵、ハム・ソーセージの動きも鈍かった。
(3)外食
日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査9月度結果報告によると、9月は2度の三連休と日曜が1日多い曜日周りで客足は堅調に推移した。9月までの累計訪日外国人数が昨年1年間を既に上回り、売上増に寄与した。天候面では全国的に残暑が厳しく、各地で9月の観測史上最高気温を記録し、冷たい飲料類が売上を伸ばした。
業態別:
①ファーストフード 前年比106.9% 月見シーズンの定番メニューが各社で好評。季節メニューやキャンペーンで集客し売上好調。訪日外国人需要が地方にも波及し売上が伸びた。
②ファミリーレストラン 前年比111.5% 秋の食材フェアやキャンペーンが奏功し、集客を伸ばした。焼肉店は昨年好評のキャンペーンを今年も展開し、価格据え置きなどで堅調だった。
③ディナーレストラン 前年比105.6% 日曜日が1日多く、集客は順調に増加し、底堅い訪日外国人需要と相まって売上好調。
④居酒屋 前年比104.1% 初旬に台風の影響はあったが、2度の3連休でインバウンドなどの集客が堅調だった。季節メニューが好評で、残暑の影響かビールの売上良好。
(4)輸出
9月の輸出実績は921.1トン(前年比114.8%)と前年を上回った。台湾向け(180.0トン、前年比99.8%)は前年並みとなり、米国向け(159.3トン、前年比163.8%)は前年を上回ったが、香港向け(148.4トン、前年比91.3%)は前年を下回った。また、カンボジア向け(82.8トン、前年比71.0%)は前年を下回り、不安定な状況が続いている。
在庫
(独)農畜産業振興機構の需給予測によると、9月末の推定期末在庫量は155.8千トン(前年比99.7%、前月比98.4%)と前年並みとなった。内訳は、輸入品:144.6千トン(前年比100.8%、前月比98.2%)と前年並み、国産品:11.3千トン(同87.6%、同102.7%)と前年を下回った。なお、今後の期末在庫の推移は、10月末:150.5千トン(同99.8%)と前年並み、11月末:143.2千トン(同103.2%)と前年を上回ると見込まれている。
市況
(1)10月~11月
10月の東京市場枝肉卸売価格(速報値:10月31日時点)は、和牛去勢A5が2,471円(前年比98.1%)、A4が2,091円(同101.6%)、交雑去勢B3が1,562円(同109.8%)、乳牛去勢B2が1,036円(同125.1%)であった。
10月は、和牛は消費者の生活防衛意識が依然高いものの、年末の需要期に向けた在庫確保の動きなどから前月を上回った。交雑牛は、和牛代替需要は根強いものの、年末に向け和牛への回帰が一部でみられたため前月を下回った。また、乳牛去勢牛は、輸入牛肉の代替需要が継続しているものの、消費の減退等から前月を下回った。
11月は、和牛は年末の需要期に向けて需給が引き締まることに加え、各種共励会等が行われることから強含みを見込む。交雑牛は、出荷頭数の増加が見込まれるが、量販店等における和牛代替需要が根強く、横ばいでの推移を見込む。一方で、乳牛去勢牛は、輸入牛の代替需要は継続しているものの、限定的であることから横ばいでの推移を見込む。【JACC NETより】
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肉用子牛の平均売買価格
農林水産省では、肉用子牛生産安定等特別措置法に基づき、肉用子牛の平均売買価格を四半期ごとに告示しています。
肉用子牛の平均売買価格(令和6年度第2四半期)(PDF : 205KB)
平成20年度以降の肉用子牛の平均売買価格及び補給金単価(PDF : 103KB)
令和6年度の肉用子牛生産者補給金の概要(PR版)はこちら(PDF : 134KB)
【農林水産省公表】
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畜産物(食肉)の需給予測及び需給動向
食肉の需給動向には、食肉の需給及び枝肉卸売価格等の図表を掲載しております。
以前に掲載しておりました需給動向等の情報については下記リンクをご参照ください。
食肉の需給見通しのうち牛肉及び豚肉の輸入予測数量(令和6年10~12月)について、公表します。〈農畜産業振興機構 畜産振興部公表〉
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気になるニュース
和牛の消費拡大へ JA全農
JA全農は18日に開いたメディア懇談会で、和牛価格の推移と消費喚起対策について畜産酪農事業担当の由井琢也常務理事が報告した。
和牛枝肉の主販路である高級外食と輸出、インバウンドがコロナ禍で停滞し、枝肉相場は急落した。国の需要喚起策(補助事業)の効果で一時回復したが、2022年以降は再び下落し、24年7月以降は新型コロナウイルス感染症が発生した20年の相場を下回っている。
和牛相場や生産原価の大きな割合を占める飼料価格が高止まりしており、肥育経営体が子牛の購入価格を抑制せざるを得ず、子牛価格相場も下落が続き、繁殖経営体は非常に厳しい経営状況が続いている。
和牛の出荷頭数は、口蹄疫や東日本大震災で減少傾向だったが、16年度を底に増加に転じ、コロナ禍の期間も増加基調が続いている。品種改良や飼育技術の向上により産肉量は大幅に増加し、生産量は過去最高水準だ。
また、枝肉の格付けは品種改良などどで5等級が飛躍的に増え、去勢においては23年の63.5%から24年1~8月には66.7%となり、高級肉の希少性がやや薄れている。産肉量も大幅に増え、生産量は過去最高水準となっている。
消費動向では、家計消費に占める豚肉・鶏肉の消費が伸びる一方、牛肉は低迷が続き、その差が拡大している。また、19年までの消費量は所得の落ち込みと相関関係があり、21年以降は所得が増加に転じたが、物価上昇で食肉全般の消費が落ち込み、特に嗜好品である和牛は厳しい状況にある。
和牛の需給が改善しなければ、繁殖農家の離農が加速し和牛の生産基盤が縮小する懸念がある。由井常務は「縮小した生産基盤の回復には、繁殖雌牛の出生から種付け、分娩、子牛育成に35か月、子牛の肥育から出荷までの20か月の合計55か月かかる」と強調した。
こうした状況から、JA全農では23年度下期から和牛消費を喚起するキャンペーンに独自に取り組んでいる。24年度は取り組み内容を強化し、継続する。給料日など日常の「ちょっといい日に和牛をたべよう!」のメッセージを継続的に発信する。
方向性としては①過去最高の賃上げを追い風にした内需需要の刺激②過去最高を続ける訪日客向けに認知度向上③経済的事情で和牛を食べる機会のない消費者層に向けてフードバンクへの和牛提供を通して将来の消費維持を念頭としたアプローチを行う、の3点。
24年度下期には、タレントのなかやまきんに君を和牛応援団長に任命したイベント、『食べログ』への和牛特設ページ開設、JAタウン送料無料キャンペーン、新宿駅東口アルタビジョンでの動画の放映など。また、社会貢献としてNPO法人「むすびえ」と連携して全国100の子どもス奥堂に5000食分の和牛肉を提供する。
〈情報提供元:JA.comより〉
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